2026.02.25

2026年注目ワード:ロンジェビティ

健康寿命を肌に応用

 2026年、スキンケアは「欠点を隠す」から「生物学的プロセスを最適化する」へと進化しました。

1. 「ゾンビ細胞(老化細胞)」の除去と制御

加齢とともに分裂を止め、周囲に炎症物質を撒き散らす「老化細胞(ゾンビ細胞)」を、成分によって選択的に除去、あるいは活動を抑制。
これまでの「足りないものを補う」ケアから、「老化の元凶を取り除く」ケアへと、より根本的なアプローチにシフト。

 <ゾンビ細胞の3つの特徴>
  〇「死なない」けれど「働かない」
    通常、ダメージを受けた細胞は自ら死滅(アポトーシス)して新しい細胞に入れ替わります。しかし、ゾンビ細胞は何らかの原因で
    死ななくなり、分裂も
しないまま肌に残り続けます。
  〇「毒」をまき散らす
    ただ居座るだけでなく、周囲の健康な細胞に対して「炎症物質」や「コラーゲン分解酵素」を放出します。これにより、周りの正常
    な細胞まで老化の道連れ
してしまいます。
  〇「老化の火種」
    この細胞が蓄積すると、肌の弾力が失われ、慢性的な炎症が続くことで、シワ、たるみ、くすみといった老化現象が加速します。

2.脱・対症療法

表面化したトラブルを隠したり、起きた後に治したりするのではなく、「老化が起こるプロセスの根源を先回りして制御する」という思想への完全シフト。

■ アンチエイジングとの決定的な違い

 

ロンジェビティ

従来のアンチエイジング

施術・ケア

再生美容、微小電流、LED、バリア保護

過度なピーリング、過剰なボトックス

キーワード

老化細胞、細胞エネルギー、ウェルネス

シワ改善、リフトアップ、若返り

成分

NAD+、エクソソーム、バイオペプチド

強すぎる酸、高濃度単一成分

ロンジエビティを支える具体的な原料とは

1. 次世代の「長寿分子」

 〇 NAD+ブースター:
   ミトコンドリアのオートファジーを活性化させると同時に、細胞内のゴミ掃除とエネルギー再生。

 〇 PDRN (ポリデオキシリボヌクレオチド):
   魚類・植物由来だけでなく、バイオ合成による「ビーガンPDRN」が登場。DNAレベルでの修復をサポート。

2. 進化したデリバリー技術

 〇 植物由来エクソソーム:
   細胞間の「情報伝達物質」として、有効成分をターゲット細胞へ正確に届け、再生を促進。

 〇 ナノカプセル化技術
   有効成分をナノサイズのカプセルに閉じ込めて、角層をすり抜け肌の奥まで届ける。肌の状態、環境に応じ有効成分の放出が可能

 〇 リポソーム型原料
   細胞膜に似た構造で、肌への親和性が高いためなじみが良好。水にも油にもなじむ構造のため水溶性/油溶性成分を同時に内包可能

3. 神経美容(ニューロコスメティクス)の深化

 〇 神経伝達物質
   セロトニン、ドーパミンや、それに関与するペプチド、植物エキス、香気成分などを活用。

 〇 感性評価AI成分
   単に肌への効果(保湿や美白など)を追求するだけでなく、「その化粧品を使ったときに脳や心がどう感じるか」をAIで解析・数値化
   し、それに基づいて設計。

4. エピジェネティクス(後天的遺伝学)へのアプローチ

 生活習慣や環境による「遺伝子のスイッチ」の切り替わりを制御し、老化を促すスイッチを「オフ」に。


  <エピジェネティクスとは>
   「肌の設計図(遺伝子配列)は変更せず、そのスイッチのON/OFFは、後天的(スキンケアや生活習慣)にコントロールできる
   という科学
   ● 老化のスイッチが「ON」になる原因:
    ① DNA損傷(外部環境、DNA複製エラー、活性酸素)
    ② 幹細胞の機能低下(細胞内外の環境変化、遺伝子制御の乱れ)
    ③ 社会的ストレスや生活習慣(紫外線、大気汚染、睡眠不足、ストレス)

 

まとめ

 化粧品は“アンチエイジング”から“ロンジェビティ”へと進化し、肌の健康寿命を延ばす発想が主流になる傾向があります。 エピジェネティクスやAI解析を活用し、個々の肌状態に合わせたパーソナライズド処方化が進むと予想されます。

 未来の化粧品は、肌と心、そしてライフスタイル全体を見つめるパーソナルトータルスキンケアが中心となり、単なるスキンケアに留まらない!!

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